◆第2回TOP資格試験速報!

道路交通技術に関連する業務にたずさわる技術者の能力向上をはかることによって, 業務が円滑かつ的確に遂行されるようにし, 併せてこれら技術者の地位を向上させることを目的として, (社)交通工学研究会では道路交通技術資格認定制度を発足させました. この資格認定制度には,道路交通技術に関わる基礎的知識を有し, 道路交通運用に関わる専門業務に従事できるものを認定する 「交通工学研究会認定TOP」(トラフィック オペレーションズ プラクティショナ: Traffic Operations Practitioner)と, その上位資格として「交通工学研究会認定TOE」 (トラフィック オペレーションズ エンジニア: Traffic Operations Engineer) とがあります. これまでに,第1回TOP資格試験が2004年12月に東京で, 第2回TOP資格試験が2005年12月に東京と大阪の2会場で実施されました. なお,TOE資格試験は平成18年度に開始予定です.

TOP資格試験は,交通調査,交通流現象,道路の設計と管理, 交通安全,交通の管理と運用,交通計画, 法制度と環境影響評価制度の7分野から五肢択一式で70問が出題され, 3時間で解答するものです.

第2回TOP試験の合格発表は,2006年2月15日にホームページ上で行ないました. 結果は,受験者数522名中237名(45.4%)が合格しました. 資格委員会としては,今回の試験問題の難易度の評価に基づき, 合格ラインとして正答率70%程度を期待していましたが, 初回の試験問題が未公表であり出題傾向に関する情報がほとんどなかったことを考慮し, 昨年同様に,合格ラインの正答率を65.7%(46点)と70%よりやや低く設定しました. また,第2回資格試験において,特に正答率の悪かった6設問を取り上げ, 受験者が間違えやすいポイントなどについて講評をホームページ上に掲載しています.

ちなみに,第1回TOP試験の合格ラインは正答率65.7%(46点)で, 実受験者数509名のうち353名(69.4%)の合格でした. この合格者のうち220名が2005年2月現在で登録資格者としてTOP資格登録していただいています. TOP資格登録をすると,合格後の有効期限は最長で4年間ですが, 必要な継続研鑽を積むことで登録資格を更新できます.

また試験範囲を網羅するテキストとして「道路交通技術必携」 ((社)交通工学研究会編,(財)建設物価調査会発行)が刊行されています. 2004年12月および2005年10月には,本テキストの講習会が(財)建設物価調査会主催, (社)交通工学研究会後援のもとで開催され,好評を博しました. 本書は,本会会員の方はホームページよりオンラインで会員割引価格にてご購入いただけます. また,一般書店でも購入いただけます.

平成18年度は,第3回TOP試験と第1回TOE試験を12月3日に,講習会を10月中旬に開催予定です. 詳細は本ページにて随時お伝えしますので,ご確認ください. TOP資格試験には受験資格はありません. 学生も含めどなたでも受験できます. 多くの方にこの資格認定制度の意義をご理解いただき, 資格登録者を拡充していきたいと考えています. 多くの資格登録者がさまざまな実務の現場でご活躍いただけるよう, (社)交通工学研究会は, この資格制度の活用を関係機関に働きかけていきたいと考えておりますので, この資格認定制度が広く各界で認知され, 資格登録者の方の活躍の場が広がることを期待しております.

[(社)交通工学研究会 資格委員会]


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