メインパネリスト

名     前 自 己 紹 介
所属(URL)

赤羽弘和 教授
 ITS Web Forum を企画した(社)交通工学研究会ITS研究委員会の,”一応”委員長で す.森川大家さんをはじめ店子の委員やパネリストの皆さんに恵まれ,私自身は”Su per-landlord”として優雅な日々を送っている気分です. もともとは狭義の「交通工学」が,私のベースです.都市高速道路で予測旅行時間を 提供するための車両感知器データの処理方法の研究で学位をもらったので,少なくと も15年以上前からITSには縁があったのかなと思い返しています. 平均して年間2.5万キロ程度は愛車を転がすので,いつ仕事しているのとよく聞かれま すが,運転も仕事のうちと弁解しています. 自分では周りに気を使っているつもりなのですが,実際には不規則発言も少なくない ようで,皆様には予め失礼をお詫びしておきます.先日恩師に「君は恐いもの知らず だね.」評されたので,どういう意味だろうかと聞いて回ったところ「いわゆる”お 茶目な命知らず”ってことよ.」と大いにカバーしてくれた人たちもいますが,カミ さんには「まだコドモってことね.」と一刀両断されました. こんな私ですが,宜しくお願いします.
赤松隆 助教授
 この forum での私の発言を読まれた方は, もしかすると,"(屁) 理屈っぽいことを言う奴だ" との印象を持たれたかもしれません. また,いままで,ちょっと長め(くどめ)の発言をしてしまったので, もしかすると, "マメな性格の人" と思われているかもしれません. が(一部の方には,バレていますが), 私は,自分でもときどき困 るほど(妻にいつも文句を言われているのは言うまでもありません) の大変なものぐさ人間です[行動分析が専門の方には言わずもがな ですが,"理屈を言いたがる" のも "くどめの発言をしてしまう"のも, "あとで必要になると予想される諸々の行動の個数をできるだけ減 らせるようにしたい" という,ものぐさ固有の行動様式です]. ですので,もし,私がこの forumで何も返事発言を返さないという ことがあっても,私が死んでしまったのか?怒っているのか?熟考 しているのか?などの心配は御無用です. たいていは,単に,もの ぐさで返事を書いていないだけでしょうから. 私の研究分野・関心は, ちょっと大げさに言うと "地域・社会基盤 計画に関する課題のための数理的方法論" ですが,実際に研究論文 を書くことが多い具体例で言えば,"交通ネットワークの数理解析" です.最近は,(その昔,生業としていた)資本・資産市場/金融 derivative解析の発展(退化 ?)として, "不確実性下の意思決定 ・経済システム解析" の勉強をボチボチと始めました.各種ITS を 導入した交通システムに起こる様々な現象・問題も,このテーマに 大いに関連するはずですが,現実的に考えるとなかなか難しい... と考える今日このごろです.この forum は,様々な backgroundの 方がおられるので, 一人では思いもよらなかった考えが聞けたり, 面白い意見交換ができるのではないかと楽しみにしています.
朝倉康夫 教授
 偉そうにしているので,たいてい年齢よりも上に見られてますが, 桑原さん(ギャンブルテイオー)と森川さん(マッドネスタカ)の 中間の年齢であります.交通ネットワークに関心がありますが, どちらかというと,フロー分析よりも構成や形態といったものに 興味があります. 愛媛大学TSUを「自由奴隷もしくは護民官」を名乗る羽藤さん とともに構成しています.私はとりあえず「執政官」ということに なっています.彼の指摘によるまでもなく,私の体質は「守旧派」です. 「古い道具だって捨てたもんじゃない」ということです. とはいえ,ガキの頃に,新しいもの好きの祖父が手に入れてきた テレビが近所で一番早くうちにやってきたとき,近所の悪ガキどもに 得意になって見せてやっていたという実績(?)もあります. このような体験が細胞レベルでITSへの興味をそそらせて いるのでしょう. 近所の悪ガキのみなさん, そのようなことでよろしくお願いします.
大口敬 助教授
 子供のころは鉄道少年.といっても時刻表を眺めながら夢想 するのが好きで,また地図帖を眺めては一日過ごすのも好き でしたね.でもって,自動車は「酔うから嫌い」だったので すが,一度車の運転を覚えてしまってからは,その面白さに ドップリ浸かってしまいまして,果ては道路交通分野を研究 することを仕事にしてしまったらしいのです.そうした性向 もありまして,運転者の運転挙動に関連することに興味を持 って研究しております. 日ごろは至ってのんびりした性格なのですが(ホントですよ! ),車を運転させると人が変わる,と言われています.ダブル クラッチとヒールアンドトゥを使いまくりながらマニュアル のギアを必要以上にシフトしては一人悦に入り,ハザードや ライト合図もまめにこなし,地元ナンバーやタクシーの後を 突然付いて行っては裏道を覚えて,ほくそ笑んでおります. 昔は,地図帳をハンドルの真ん中に据えては,しばしば裏道 探し(地元民の方ごめんなさい!)をしていました.当時地図 があれば十分,ナビは要らない,と思っていたのですが,一 度ナビを付けてからはその便利さと,一方でまだ地図に残さ れている長所とを感じています.蛸壺議論にはとても役不足 で付いていけないので,追々そんなナビユーザとしての素朴 な発言を中心にしていきたい,と思っています.
織田利彦 課長
 入社以来,一貫して一般道路の交通管制システムの構築に携わっております.学生 時代は,OR(オペレーションズリサーチ)を専攻し,数理計画,ゲーム理論(Nash均 衡など)をかじっておりましたが,入社してからは,システム設計開発とともに,フ ィールド現象解析を主とする交通工学に身を置いております.入社当時は,交通管制 システムの全国整備がちょうど一段落したころで,交通管制システムといえば,交通 信号制御がすべてでした.その後,情報化に重点が置かれるようになり,最近では, VICSに代表されるように,通信技術を活用し,ドライバー個々への情報提供も大 きな比重を占めるようになりました.思えば,5年前,熱い夏の真っ盛りに行なわれ た横浜でのUTMSデモンストレーションで,車載機から光ビーコンを通じて交通管制セ ンターに,はじめてアップリンクがあがってきたときの感動はいまだに忘れがたく, また,インフラ,車載機,車メーカの方々と一丸となって「ITS」(当時はITSという 語はなく,IVHSと言っていた)に向かって仕事ができたことは大きな思い出です.技 術者として,このような感動をいつまでも大切にしたいと思っております.今後とも よろしくお願いします.
松下通信工業株式会社
情報システム事業部
交通事業総括部 SE一課
小野恒夫 開発次席部員
 技術部に身を置いておりますので、技術屋と誤解されそうですが、経済 学部卒業の正真正銘「事務屋」です。情報通信分野の新事業企画を担当 しているうちに、ITS事業に引き込まれたのが3年前。以来、通信型 ナビ、ETC、CVOなど当社の現在の事業の種を核にして、2005年 のITS事業の目標とシナリオ作りを繰り返しています(作っては壊す、 作っては壊すの連続)。 ITSの夢は大きくふくらみますが、現実はまだヨチヨチ歩きの段階で す。「企業間の競争を考えるのは5年早い。そもそも市場を創出しなけ ればITSそのものが消滅してしまう」という思いから、全国的に 有名(?)な愛知県ITS推進協議会にドップリ首まで漬かっています。 この協議会のことは、長崎さんに説明してもらいましょう。 こんな背景から、私自身の興味の対象は以下のものです。
  • ETC(Electronic Toll Collection)
  • CVO(Commercial Vehicle Operation)
  • ETC応用による物流システムの変化
  • 万博・空港・第2東名名神を睨んだ愛知の交通システムのあり方
  • 東南アジアの都市(特にマニラ首都圏)における交通問題と対策
 蛇足ですが、マニラの交通渋滞を体験すると時間に対する価値観そのも のが変わりますね。そもそも道路は混んでいるのであって、何時に目的 地に着くかは誰にも判らない。それで遅刻したとしても悪いのは、トラ フィックであり、遅れた人は悪くない。ここでは分単位の約束をするこ と自体が馬鹿げているのである。 VICSを利用して所用時間を10分短縮することにどれだけの価値が あるのか、日本では案外「おめでたい」議論をしているのかもしれませ んね。 チョット冷めた意見になってしまいました。次回はもう少しホットな意 見を出そうと思っています。
株式会社デンソー ITS技術1部
桑原雅夫 教授
 週末の時間がなくて困っています。スポーツが好きで、軟式テニスと硬式テニスの両方、息子の野球につきあう、 Forumの大家さんからゴルフ連合に入れられている。また、クラシックギターにも最近狂っていまして、特に Antonio Marin Montero 作のギターを思い切って購 入してからは、我が家の環境騒音発生源として日夜非難を浴びています。もちろん趣味だけではなく、研究の時間 も次第に制約されつつあり、困ってもいます。何はともあれ、交通の幅広い分野の方々とこうして意見交換できる 場を大切にしていきたいと思います。
関根淳 研究員
 何故か地方行政の人間がパネリストに入っていて,「浮いてる」と思っています。 赤羽さんのご厚意により,ほぼ100%勉強のためということで,JSTEのITS研究委員会 に名を連ねさせてもらっています。何のお役にもたてず,いつも申し訳なく思って おります。 一応”研究所”と銘打っている組織に勤務しています。ですから,お役所仕事から は解放されています(好き勝手とは言いませんが,研究テーマぐらいは自分で決め られるので・・・)。 ここでMy Officeの認知度が”ひじょーに”低いので,ADV.させていただきますと,地方自治 体で土木関係の研究業務を行っているのはここだけだそうです。交通よりも土木技 術が主体の組織で,交通をやっている者は肩身が狭い思いをしています。 で,研究(?)テーマですが,「交通と地震被害想定」なるものをぼちぼち扱っていま す。羽藤さん流の表現を借りれば,ネットワークモデラーを指向しているつもりで すが,いつのまにかネットワークモデラートレーサーになっていて,情けない今日 この頃です。特にITS絡みのものは扱っていませんし,交通情報の価値などに関して は勉強不足で,なかなか議論に入っていく機会がなくてどうしようか思案中です。 ここで趣味の話なんてしていいのかな・・・?。昼間/夜間どちらでもできますが ,夜間に行うことが大半の趣味です。何でしょ?
東京都 土木技術研究所
高山純一 教授
 大変遅れましたが、自己を紹介します. 決して偉そうにしている訳ではありませんが、容貌が実年齢より だいぶ上に見られる(自分では、2〜3歳だと思っているのですが 我が家の家内は10歳は上だと言っています)ので,いつも損を しています。 自己紹介が遅れた言い訳をします。今年は、就職担当の 主任をしており、3月位から就職業務やら学生の相手やら、求人 担当者の応対やらで、ほとんど暇(気持ちの余裕)が無く、皆さんの 非常に活発なメールのやり取りを読むのが精一杯で、自己紹介が遅れ てしまいました。大変、申し訳ありません。昨年、朝倉さんがほとんど 愚痴(就職業務の愚痴)を言っていなかったので、さすがに処理作業の早い 朝倉さんは偉いと思います。  ところで、研究テーマとしては、交通ネットワークに興味があります。 ほとんど道路交通ネットワークを主体としていますが、最近ではバスネットワークや 交通事故分析、非常時(震災時)の交通問題などにも関心があります。 ITSに関しては、最近ちょっと手がけ始めたところなので、これからだと 思っています。 金沢のような田舎にいると今までは情報に疎かったのですが、 メールが普及した御陰で、距離のさがなくなりました。本当に助かっています。 ただ、情報のネットワークがないと有益な情報も入ってこないので、このITS Web − Forum が非常に役に立つのではないかと期待しています。 宜しくお願いします。
金沢大学
工学部土木工学科
中村英樹 助教授
自己紹介
名古屋大学 大学院
工学研究科 地圏環境工学専攻
中村文彦 助教授
自己紹介
横浜国立大学
工学部建設学科
羽藤英二 助手
 6年間勤めた某自動車会社を思い切って一昨年辞め, 何を血迷ったか,TSU(Transport Studies Unit) なるユニットの結成に参加(TKプロジェクトみたい でダサすごい).移籍後は限定合理性というマニアック な研究課題にひとり取り組んでいます.EBAとか, シャックルモデルとか,情報獲得過程とか.問題構 造化過程などなど.. ひとりっていうのは,ユニットを構成するもう一人 が自称守旧派のA教授(当Web Forumパネリストのひ とり)で,彼がきわめて合理的な研究者であるため. この研究テーマについては同じユニット内でも議論 が真っ二つに分かれ,学生がどっちにつくかでオロ オロしてオモシロイ.ちなみに,この前は30対1で 限定合理性派(羽藤)の敗北でした.クスン... 他に関心があるのは,移動体通信システムの位置計 測やら,エージェント型ナビソフトの開発,t-GIS 株式会社などなどです. 研究のモットーに「(理論+測定)/2+空間を捨象 しない」を掲げ,ネットワークモデラーの素養を持 った行動モデラーを目指しています. 管理人をやりながらですので,あまり有益な話題提 供ができるかわかりませんが,とにかくよろしくお 願いいたします.
秀島栄三 講師
 名古屋市(愛知県)に来て1年になります(99.4.現在)。何かと道路交通が 目立つ町という感じがします。このforumでは、県内で赤松さんと森川さんが いっぱいトラフィックを出されており、ほかに空いている道はないかと探す のですがなかなか見つかりません。日頃はもっぱら様々なインフラの(受益 と)費用負担のあり方について考えています。ITSについては、負担者(補助 という意味も含めて)として政府、事業者、利用者(利用に応じて)、ある いは広告提供者というのも考えられますが、サービスの内容・質が多様で、 それに対する利益の程度と受益者がまだはっきり整理できていません。手元 にある手法はゲーム理論、(公共)経済学です。手法面でも幅を広げていく 必要がありそうです。 実は交通工学研究会に入っていないのですが、森川さんの笑顔に引き込まれ てしまいました。このような意見交換の場を提供されている研究会は素晴ら しい研究インフラだと思います。何だか少し費用を負担したくなってきてい るところです。
名古屋工業大学
社会開発工学科
兵藤哲朗 助教授
自己紹介
本多建 プロジェクトエンジニア
 建設コンサルタントです。入社後、2年目から2年ほど中部圏の交通量推計等をやって いましたが、その後、ハイウェイラジオの文章編集システム設計やVICSの電波ビーコ ンのエアフォーマット設計、最近はデータディクショナリやプロトコルなどの道路情報関 係システムの標準化業務に携わっています。学生の頃は本四架橋の列車走行の安定性につ いて車両の挙動シミュレーション等をやってました。正面から交通工学にかかわったこと がほとんどないのが実情です。しかし、情報提供方法とドライバーの行動についてはハイ ウェイラジオやVICSのときにだいぶ悩んだ経験があり、今も多いに興味があります。 ITSが広まったときに得られる精度の高い多くのデータの中でインフラと車載端末はど のように働き、人の行動にどのようにかかわってくるのか少しづつ考えてゆきたいと思い ます。
(株)長大 ITS事業術部
森川高行 教授
 前世の因果か,この"ITS Web Forum/Topic 1:混雑情報の価値"の大家をやるはめになりました。でも皆様の活発な意見のおかげで大変楽しみながらやらせていただいています。研究テーマは,交通行動分析/モデル論で,もともと疑いもない「効用最大化(=合理的個人)モデラー」だったのですが,最近は「合理的個人」ということに疑問を持ち,よりヒンズー教的色彩を強めています(ヒンズー教のことは何にも知りません)。「平成の信長」と呼ぶ人も多いのですが(おらんて?),決して特定の宗教の門徒を皆殺しにしたりしません。ただし,桶狭間の戦のように安穏としている大軍を奇襲によって打ち破るようなことは試みるかもしれません。今後ともよろしくお願いします。
屋代智之 講師
 もともとネットワーク(特にLAN)のプロトコルについて研究していましたが,ふ としたことがきっかけで高速道路のシミュレーションをつくることになってしま いました.そこからどうせ車関係の研究をするなら,車同士の通信に関して研究 してみたらおもしろいのではないか,と思い立ち,車々間通信のプロトコルに関 する研究を始めました.たまたま学生時代に近くの研究室で車々間通信の研究を なさっている先生がおられたので,そこの研究を参考にスペクトル拡散について 勉強したのが最初です.その後,路車間通信など,ITS的な分野における通信全 般に研究テーマを広げているのですが,なかなか本来の交通工学的な面では知識 が増えていないのが現状です. ただ,車の運転が好きなこともあり,VICSも利用しているため,情報提供方法と か,ドライバーの行動心理などに関しては非常に興味を持っています. 将来的に車が情報端末として,どのような役割を担い,車社会がどう変化してい くのかを考え,「学」の立場から,少しでも快適な自動車交通環境の構築に役に 立てるようになりたいと思っております.
千葉工業大学
情報ネットワーク学科
吉開範章 主幹研究員
自己紹介
(株)NTT NTTサービス
インテグレーション基盤研究所



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